コラム

TOP > コラム > 作ってみた > 加硫接着って何?

加硫接着って何?

「つくってみた」のコーナー!

 

今回は加硫工程に続いて、
「加硫接着」(かりゅうせっちゃく)について説明します!

 

前回の内容をまだご覧になっていない方は、
↓こちら↓からご覧ください!

加硫工程って何?

 

加硫接着とは、
“ゴムと金属などとの接着で、ゴムの加硫と同時に接着を行うこと。”
(ゴム用語辞典 第3版 2013 丸善出版株式会社)
とあります。

 

ひとつの工程でゴムと金属の一体成形品をつくることができるので便利ですね!!

 

 

加硫接着の手順としては

① 金属板に専用の加硫接着剤を塗布する。
② 金型に金属板を固定し、その上に未加硫ゴムをセットする。
③ 熱と圧力をかけて加硫接着を行う。

 

加硫接着剤を塗布した金属板を用意すれば、
あとは通常の加硫工程と全く同じなので、とてもシンプルです!

 

加硫接着には

① 寸法精度を出しやすい。
② 接着工程を短縮できる。
③ 仕上がりがきれい。

といったメリットがあります!!

 

もちろん気を付けるべきポイントもあり、

① 接着力は金属板の表面状態に大きく依存する
(接着面は粗い方が良く、油分や汚れは接着不良の原因となる。)
② ゴムの種類に応じて適切な加硫接着剤を選定する必要がある

などが挙げられます。

 

 

下記写真は接着力評価試験の様子を撮影したものです。

 

金属板に加硫接着したゴムを一定の速度で引張り、
剥離強さ(N/mm)や接着部の剥離またはゴムの破壊状態を評価します。

 

接着力がゴムの破壊強度を越えるとゴム破壊が先に起こるので、
接着力の良し悪しの判断材料になります!

 

弊社では複数の加硫接着製品の製造に関わっております。

 

平成30年~令和2年にかけて産学官連携事業(サポイン)においては、
中空円筒形状のゴム摩擦材と金属パーツの加硫接着による
一体成形方法を確立しました!

 

興味のある方はぜひ ↓こちら↓をご覧ください!
中小企業庁 サポインマッチナビ「ナノコンポジット摩擦材による超小型軽量電磁ブレーキの開発」

COLUMN興和ゴム採用情報

君もゴムの世界に飛び出してみないか?

興和ゴム工業に集う人たちが、「この会社にはいってよかった!」「この仕事についてよかった!」と言える会社にしたい。
たった一回の人生。その人生の大半の時間を過ごす企業生活の場を、悔いのない、充実したものにしたい。
我社でどんどんチャレンジをしてください。失敗も評価します。人は失敗の中からしか学べませんし、失敗はやる気に正比例するからです。この会社を通して自分を成長させてほしい。そんな熱い仲間を待っています。

ゴムの世界に飛び出してみる

お問い合わせ

興和ゴム工業株式会社へのお問い合わせや、弊社製品に関するお問い合わせは、
お電話またはお問い合わせフォームよりご連絡くださいませ。
3営業日を目安に、担当者よりご連絡をいたします。

tel.026-245-1280(代表)

採用エントリーフォームへ