コラム
2025.08.19作ってみた
【ゴムゴムの知恵】まるで生きている!? ゴムの劣化を抑えて「ゴムの寿命」を延ばす方法とは!
皆さんの身の回りにあるゴム製品。
次第に「硬くなってきた」「ひび割れてボロボロだ」と感じたことはありませんか?
それは、ゴムが「老化」しているサインです。
今回は、このゴムの老化が起こる要因と、老化を防ぐ秘密兵器「老化防止剤」、
そして大切なゴム製品を長持ちさせるための対策について、分かりやすく解説します!
〇ゴムの老化はなぜ起こる? 主な犯人はコレ!
ゴムは長い分子鎖が複雑に絡み合い、多くの場合「架橋(加硫)」されてできています。
この分子鎖や架橋が、外部からの影響でダメージを受けることが老化の主な原因です。
主な要因は以下の5つ!
・酸素 空気中の酸素がゴム分子と反応し、分子鎖を切断したり不規則な結合を作ったりします。
・オゾン より強力な酸化力を持ち、ゴムの表面に微細なひび割れを発生させます。
・熱 高温はゴム分子の動きを活発にし、酸化などの化学反応を加速させます。
・光 太陽光の紫外線は、ゴム分子の結合を切断するエネルギーを持っています。
・薬品 溶剤、酸、アルカリなどは、種類によりゴム分子鎖を切断したりします。
〇ゴムの寿命を延ばす秘密兵器「老化防止剤」とは
ゴムの老化は避けられませんが、その進行を遅らせ寿命を延ばすために、
ゴム材料には「老化防止剤」という薬品が配合されています。
・ゴム分子が酸素やオゾンと反応する前に、自らが身代わりとして反応、ゴムへのダメージを防ぎます。
・一部の老化防止剤は、ゴム表面に保護膜を形成、オゾン等の侵入を物理的に防ぎます。
これらの老化防止剤は、タイヤやゴムパッキンなどの、
過酷な環境下で使用されるゴム製品の品質と安全性を陰で支える、まさに「守護者」と言える存在です!
〇大切なゴム製品を長持ちさせるための対策法
老化防止剤のおかげでゴムは長持ちしますが、
私たちも少しの工夫でその寿命をさらに延ばすことができます。
保管環境の考慮 : 直射日光、高温多湿を避ける。密閉容器に保管する。
用途に合ったゴムの選定: 屋外なら対候性のあるEPDM、油に触れるなら耐油性のあるNBR。
定期的な手入れ : 汚れは落とし、しっかり乾燥。タイヤなど屋外のゴムには専用保護剤も。
ゴムの老化メカニズムを知り、適切な対策を講じることで、
ゴム製品を長く安全に使い続けることができます。ぜひ、今日から実践してみてください!
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